ついに中学校英文法最後の砦にやってまいりました。
中学三年生編です!
これさえ終われば、英文法の基礎は終わりです。
やりましたね。
早速ですが、この段階で学ぶものは以下の通りです。
(1) 受け身
(2) 現在完了形(継続・経験・完了)
(3) 不定詞(副詞的用法:原因)
(4) want+人+to do
(5) 疑問詞+to
(6) It is . . . for+人+to
(7) 間接疑問文
(8) 関係代名詞
(9) make
(10) 現在・過去分詞
小さな山がいくつかありますね。
しかし、これを乗り越えれば、違った景色が見えること間違いナシです。
簡単な洋書も読めるようになるでしょう。
それではまず始めのポイントです。
(1) 受け身
今まで習ってきた表現は、基本的に「人が〜する」という、いわゆる「能動態」というものでした。
しかし、日本語でもそうですが、場合によっては「人が〜される」ということもありますよね。
それを英文法では「受け身」、もう少し難しく言うと「受動態」と言います。
「受け身」はどのように表現すればいいのでしょうか?
基本的な形を見てみましょう。
①She is loved byhim.「彼女は彼に愛されている」 ②Is she loved byhim?「彼女は彼に愛されているの?」 |
受け身の文は、<be動詞+動詞の過去分詞+by>から成ります。
過去分詞とは、基本的には動詞の原形(元の形)に-edを付ければ出来上がります。
例文①では、loveの過去分詞であるlovedが用いられています(動詞がeで終わり場合は、dだけを最後に付けます)。
文末のbyは、「〜によって」という、動作を行う人を表す前置詞と呼ばれる単語です。
She(彼女=動作をされる人)+is(be動詞)+loved(過去分詞)+by(〜によって)+him(彼)となっています。
byの後ろに来る形は、me, you, him, her, it, us, themです。
もし主語がSheではなくIであれば、それに応じてbe動詞も変化します。
ex. I am loved by him「私は彼に愛されている」
受け身の文の疑問文を作る場合は、例文②のようにbe動詞と主語の順番が入れ替わります。
残りはそのままの語順で、最後に?を付ければ出来上がりです。
基本的な語順は、一年生の段階で習ったbe動詞の疑問文と同じですね。
*過去分詞には、不規則に変化するものもあるので注意が必要です。ex. come=>came 不規則に活用するものは、目にすれば少しずつ覚えられるようになります。苦手だという人は、多読の段階で慣れることにしましょう。
(2) 現在完了形(継続・経験・完了)
例えば、「日本に来てから8年になる」だとか、「サッカーをしたことがある」、「ちょうど宿題を終えたところだ」などと言う時に、英語では特殊な用法を使います。
「現在完了形」というやつです。
会話の中にもよく出て来る表現ですから、できる限り覚えてしまいましょう。
これができれば、自分の伝えたいことを正確に伝えられますし、何よりリスニングやスピーキングの力も上がりますよ!
①I have [I’ve] lived in Japan for two years.「私は日本に2年住んでいます」 |
まず、現在完了形を使う時の形についてですが、<have+過去分詞>となります。
過去分詞は受け身のところにも出てきましたね。
いい復習になります。
ところで、現在完了形には3つの用法があります。
まず、「過去のある時点からずっと現在に到るまで何かをしている」という「継続」用法。
例文①がそうです。
「日本に8年住んでいて、今も住んでいる」という場合は、have+livedとします。
liveは、単語の最後がeなので、過去分詞にする場合はdを付けるだけです。
forは後ろに時間の長さを表す語句が来ると、「〜の間」となります。
疑問文を作る場合は、haveを文頭に持って来るだけです。
*例文①に関し、I am living in Japan for two years.でもいいのではないか、と考える人もいるかもしれませんが、以前にも申し上げた通り、現在進行形は「進行中の一時的な動作」というニュアンスがあります。「現在に到るまでの動作の継続」の場合は、現在完了形の方がいいですね。現在完了形のポイントは、「現在に関わっている」というところにあります。
(To be continued . . .)