それでは前回からの続きです。
現在完了の「継続」用法の続きからになります。
(2) 現在完了
①I have [I’ve] lived in Japan for two years.「私は日本に2年住んでいます」 ②Have you lived in Japan for two years?「日本には2年間住んでいるんですか?」 ③How long have you lived in Japan?「日本にはどれぐらい住んでいるんですか?」 ④I have [I’ve] played soccer.「私はサッカーをしたことがある」 ⑤I have [I’ve] just finished my homework now.「ちょうどいま宿題を終えたところだ」 |
前回、例文①で現在完了の「継続」用法を学びましたが、例文②はその疑問文になっています。
疑問文を作る場合は、例文②のようにhaveを文頭に持って来て、主語と倒置するだけです。
次に、もし具体的にどれぐらいの長さなのかを聞きたい場合は、例文③文頭にHow longを持ってきます。
こうすれば、現在に到るまでのある動作の継続を尋ねることができます。
現在完了の2つ目の使い方ですが、「経験」用法と呼ばれるものです。
読んで字のごとく、これまでの経験について述べるものです。
例文④は、これまでにI「私」がサッカーをプレーした経験があるということを述べています。
仮に、I played soccer.とすると、「私はサッカーをしました」という事実について述べるだけで、経験したことがあるというニュアンスはありません。
現在完了形のわかりにくさは、過去形や過去進行形との違いにあるのですが、いくつか短い文を覚えればなんとなくわかってくると思います。
現在完了の最後の用法は「完了」です。
何かがし終わったというニュアンスを生み出す表現です。
例文⑤は、「ちょうど今しがた宿題が終わったところだ」という意味で、現在の時点において宿題という行為が終わった点を強調しています。
I finished homework.「私は宿題と終えました」では、現在との繋がりが明らかにされていないので、過去のどの時点で終えたことなのかなどは明らかにされていません。
完了用法の時には、よくjustとnowが使われます。
*例文①に関し、I am living in Japan for two years.でもいいのではないか、と考える人もいるかもしれませんが、以前にも申し上げた通り、現在進行形は「進行中の一時的な動作」というニュアンスがあります。「現在に到るまでの動作の継続」の場合は、現在完了形の方がいいですね。現在完了形のポイントは、「現在に関わっている」というところにあります。
*完了用法でよく出て来るjustとnowですが、現在完了で使う時には、例文⑤のように必ず切り離して使ってください。just now「ちょうどいま」と横並びに使うのは、現在完了以外の文でのみ許されます。
(3) 不定詞(副詞的用法:原因)
ここでは、中学二年生で習った不定詞をもう少し詳しく習います。
不定詞には3用法ありましたが、覚えていますか?
名詞(〜すること)、形容詞(〜するための、すべき)、副詞(〜するために)でしたね。
最後の副詞的用法のもう一つ新しい使い方を学びます。
①I am happy to see you.「お会いできてうれしいです」 |
例文①をご覧ください。
「あなたに会えてうれしいです」という意味の文です。
この場合、happy「うれしい」の原因は何でしょうか?
「あなたに会えたこと」ですよね。
このように、ある感情が生まれる際の原因をto doで表すことができるのです。
to see youしたので、I am happyだ、ということです。
便利な表現ですから、頭の中に入れておきましょう。
(4) want+人+to do
(4) want+人+to do もう少し不定詞の使い方を習っておきましょう。
よくJ-POPの歌詞でもI want you!「お前が欲しい!」なんてものがありますけど、ここに出て来るwantと不定詞を組み合わせると、もう少し違う使い方ができます。
①I want you to play soccer.「君にサッカーをしてほしい」
例文①では、<want+人+to do>「人に~してほしい」という表現を用いられています。
人はこの場合you「君」ですね。
to doに当たるのはto playです。
合わせると、I「僕」はyou「君」にto play soccer「サッカーをプレー」want「してほしい」となります。
便利ですから、このまま覚えてしまいましょう。
(To be continued . . .)
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