今回は助動詞を習います。
助動詞とは、「動詞の働きを助ける」という意味です。中学生の段階ではcanやwillを習いましたね。
高校レベルでは、いままでに習った助動詞でも、新たな使い方が出てきます。
今までに習った使い方を復習しながら、新しい用法を身に付けましょう。
助動詞はのちほど習う、完了形と合わせて使われたりもしますので、用法には要注意です!
それでは早速例文を見ていきましょう。
今回は15個あります。
(2) 助動詞
①It will rain.「雨が降るだろう」 ②I won’t play soccer.「僕はサッカーをしない」 ③I can play soccer.「僕はサッカーができる」 ④She can’t be Hanako.「彼女がハナコのはずはない」 ⑤May I have your passport, please?「パスポートをよろしいですか?」 ⑥He may know it.「彼はそのことを知っているかもしれない」 ⑦We must play soccer.「僕たちはサッカーをしなければならない」 ⑧She must be Hanako.「彼女はハナコにちがいない」 |
まず例文①ですが、このwillの使い方は中学生の段階で習ったものなので大丈夫でしょう。高校レベルでは、この用法を「単純未来」と呼びます。
例文②もwillの使い方ですが、I「僕」の意思を表していますから、「意思未来」と呼ばれるものです。例文のとおり否定形で使われれば、「~しない」という意味になります。
例文③も中学で学習したcanの使い方で「~できる」というものでしたね。
例文④のcanは、「~のはずである」という「推量」の使い方です。この文ではcan’tと否定形になっていますから、「~のはずがない」という意味で使われています。
例文⑤のmayも以前に学習したものです。「~してもよい」という「許可」を表すmayです。
例文⑥は、「~かもしれない」という「推量」を表すmayの使い方です。
ちなみに、mayの過去形はmightです。mightを使うと、mayよりも可能性が低いことを意味するようになります。
例文⑦も以前学習した「~しなければならない」という「義務」を表すmustです。
例文⑧のmustは、「~にちがいない」という「推量」を表しています。
mustは過去形に活用することができませんので(もともと過去形だったものが現在使われています)、「~しなければならなかった」と過去の意味を表したいときはhave toを活用し、had toを使うようにしてください。
⑨Shall we play soccer?「サッカーをしましょうよ」 ⑩He should [ought to] play soccer.「彼はサッカーをしなければならない」 ⑪Playing soccer should be nice.「サッカーをするのは楽しいでしょうね」 ⑫He needs to play soccer.「彼はサッカーをする必要がある」 ⑬I used to [would] play soccer.「以前はよくサッカーをしたものだ」 ⑭You had better [not] call him.「彼に電話しなさい[てはならない]」 ⑮Dare you say no?「ノーだと言う勇気があるか?」 |
例文⑨のshallは「~だろう」という意味ですが、一般的にはShall I~?「~しましょうか」もしくはShall we~?「~しましょう」としてよく使われます。
Shall we~?はLet’s~.の言い換えに当たるものですから、「(一緒に)~しましょう」というニュアンスがあります。
例文⑩に出てくるshould「~すべきだ」は、shallの過去形ですが、意味が大きくことなりますので、注意が必要です。
shouldはought to「~すべきだ」と基本的に言い換えができるので、ペアで覚えてしまいましょう。
「~すべきだ」というと、よくmustとshould, ought toが使われますが、mustは話し手の強い意志と自信が感じられますが、shouldとought toは、あまり自信がないというニュアンスがあります。特にshouldは丁寧な言い方をする際に好んで使わる助動詞です(cf. 『オックスフォード実例現代英語用法辞典』815)。
例文⑪もshouldの用法ですが、この場合は「~のはずだ」という「推量」です。
shouldの推量は、論理的だしそうなるのも当然だという意味合いがあります。
例文⑫のneed toは「~する必要がある」という意味です。
否定形はneed not [needn’t]になるので注意です。
例文⑬のused to [would]は「よく~したものだ」という過去の習慣などを表す表現です。
wouldはもともとwillの過去形ですが、このように「~したものだ」という意味もあります。
used toは過去の定期的な習慣、wouldは不定期なもののときによく使われます!
例文⑭のhad betterは「~しなさい」という意味です。この表現には「~したほうがいい」という意味もありますが、ポイントはhad betterで一つの助動詞の役割を果たしているという点です。後ろに来る動詞は必ず原形になります。
否定形はhad better notとnotの来る位置が特殊ですので、注意してください。
had betterは上からものを言っている響きがありますので、職場での上司などには使ってはなりませんね。
例文⑮のdareは「あえて~する、~する勇気がある」という意味の助動詞です。
会話ではよく”How dare you say such a thing?”「よくもまぁそんなことが言えるもんだ」という表現が使われます。