ステートの整え方

コーチング

以前の記事でもご紹介したステート

コーチングを受けると、ステートがいかに重要なのかということを、

日に日に痛感させられるようになります。

私もはじめてコーチングを受けた時には、いかに自分のステートが下がっていたのか、

また不安定だったのかということを思い知らされました。

とはいっても、自分で自分のステートをコントロールすることはなかなか大変なものです。

自分のことを客観的に眺めてみようと思っていても、

なかなかできることではありませんから。

そこで今回は、ステートについてもう少し細かくお話することで、

日常的に気を付けるべき点などをご紹介できればと思います。

ステートはまず姿勢から

ひとの気持ちというのは、いいことがあれば上向きますし、

嫌なことがあれば落ち込みますよね。

自分なりに前向きな気持ちを作れるのであれば問題はないと思います。

厄介なのは、自分の気持ちが下を向き始めた時。

そんな時はどうすればいいのでしょうか?

話は変わりますが、昔から禅の考えで、「調身、調息、調心」というものがあります。

坐禅を行う際に、まず姿勢を調(ととの)え、

次に呼吸を調え、最後に心を調えていくという考えです。

必ずこの順番で行うこととされています。

なぜでしょう?

この考えには、わたしたちが自分自身と向き合うための秘訣があるように思われます。

自分の状態について考える際に、まず意識を働かせることになります。

この意識から出発して、最初に心に向かってみても、なかなか調いません。

実験をしてみましょう。

猫背になって、下を向いてください(立っていても、座っていてもどちらでも大丈夫です)。

その姿勢で「自分はついてる!」と言ってみてください。

いかがでしょう?

なかなか本当に自分はラッキーな人間だ!とは思えないのではないでしょうか(笑)

対照的に、やったー!と両手を挙げた姿勢を取って見てください。

同じように、「自分はついてる!」と言ってみください。

先程とは大きく違うのではないでしょうか?

もし違いを実感していただけたのであれば、姿勢がいかに精神に影響を与えるかをご理解いただけたと思います。

悪い姿勢というのは厄介で、自分の偏った考えや思い込みが発動しやすい体勢だったりもします。

日常の中で、多くの場合、解決策が見つけられないのは、思い込みにとらわれていたりする時です。

例えば、

わたしは皆に嫌われている

と悩んでいたとしましょう。

その時、どんな姿勢になっていますか?

おそらく、最初に取っていただいたような、内向きの姿勢だと思います。

その姿勢から発される「皆に嫌われている」という発言の真偽は、いかほどのものでしょうか?

そもそも皆というのは誰なのでしょう?

実際に、誰かにそう言われたのでしょうか?

「皆」という言葉を使う時は、思い込みがよく生み出す、一般化の罠にはまっている可能性があります。

この思い込みは、自分のステートが下がっている時には気づきにくいものなので、要注意です。

次に言葉とイメージ

一方、自分の体調に意識を向けることははるかに効果的です。

まず、CTのように、全身を頭のてっぺんから爪先までスキャニングしてみましょう。

力の入ってるところはないか、そのせいでどこかに痛みが生じていないか確認してみましょう。

もしどこかに過度に力が入っているのであれば、その辺りをゆするなどしてほぐしていきましょう。

少しずつ力を抜いていくと、最初よりも姿勢がよくなっているはずです。

次に、その姿勢を維持したまま呼吸に意識を向けましょう。

浅くて速い呼吸をしているのであれば、ゆったりと深い呼吸に変えてみます。

3秒吸って、1秒止め、6秒吐き出すというやり方が効果的です。

呼吸が安定してきたら、最後に心に意識を向けてみましょう。

自分の心を見つめ、自分が本当にやりたいことは何なのか、

目標としているものが何なのかを言葉にしてみましょう。

それを達成した時、どんな気持ちになるのかも一緒にイメージしてみましょう。

そのイメージを手に入れると、体にどんな変化が生まれるのでしょうか?

自分の言葉とイメージで身体にどんな変化が起こるのかを、

じっと観察してみましょう。

その目標は達成できそうですか?

「この目標を達成するんだ!」と思えるのであれば、ステートが上がっていますね。

自己決定性が上がると、自然とステートは上がっていきますから。

まずは思い込みを捨て、それから自己決定性を高めていくことが大事なんです。

まとめ

ステートが悪化している時の最大の特徴は、思い込みが発動していて、自己決定力が低い、ということです。

すると常に受け身で、強い被害者意識を持ち、他人に対して否定的になります。

一方、ステートが健全だと思い込みで他者を判断せず、自分の意思に従って物事を決定していくことができます。

もし今のステートはよくないな、と思ったら、まずは姿勢と呼吸を調えることから始めてみてください。

自然と前向きな言葉とイメージが生まれてくれば、物事は解決できるようになります。

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