関係代名詞(基礎編)

英文法

文型を勉強し始めると、

分詞関係代名詞でつまずくことがままあります。

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特に関係代名詞は、中学英語の山場の一つですので、

それで英語を諦めてしまうというひとも少なくありません

ですが、関係代名詞は仕組みをしっかりと理解することができれば、

英語全体の理解がぐっと深まります。

今回はその厄介な関係代名詞の基本的な使い方についてお話します。

関係代名詞=接着剤

関係代名詞とは、その名前が示している通り、

特殊な使い方をする代名詞の仲間です。

その機能の中でも以下の点が重要ですので、

確認しておきましょう。

  • 違う文を接続することができる
  • よりまとまりのある文を生み出すことができる

これだけでは少しわかりにくいので、

実際に使い方を見てみましょう。

A. This is a pen.

B. I bought it yesterday.

C. This is a pen that I bought yesterday.

A.のa penが、B.ではitで置き換えられています。

a penとitは同一物なので、

そこを接続部にして、一つの文にまとめることができます。

この書き換えを可能にしているのが、

C. の文の関係代名詞thatです。

基本的に、関係代名詞は内容が同じ名詞の後に置き、

そのために、関係代名詞の前の名詞を特別に

先行詞と呼びます。

先行詞に関係代名詞thatを接着する

というのが大切なイメージです。

このことが可能になるのは、

B.の文のit→thatがI boughtよりも前に来ているからです。

語順を変えることで、関係代名詞を接着剤代わりに使える

と理解するのがミソですね。

別の例も見てみましょう。

A. This is the dog.

B. I saw it yesterday.

→C. This is the dog that I saw yesterday.

先ほどと同じように、

今回もthatが2つの文を接着しています。

また同時に、it→thatがI sawの前という語順の変化が起きていますね。

語順の変化で接着

というポイントをまずは押さえましょう。

主格・所有格・目的格

それでは次に、先程の例文が第何文型なのか、

構造の分析を行なってみましょう。

This (S) is (V) the dog (C) that (O’) I (S’) saw (V’) yesterday.

これは第2文型ですね。

(that以下は、関係代名詞節という従属節(サブの文)ですので、

ここではS’やV’と区別して表記しています。)

すっきり分解できたようには思われますが、

実は厄介な部分がありますので、

もう少し詳しく見てみましょう。

that以下は、もともと次の文でしたね。

I (S) saw (V) it (O) yesterday.

ポイントは、itを置き換えた関係代名詞thatが、

元の文では目的語であったということです。

そのため、ここでの関係代名詞thatは、

目的格」という、目的語のような役割を果たしています

関係代名詞には専門用語が多いので、難しく感じますね(笑)

用語を覚えるのは後回しで構いませんので、

まずは仕組み=使い方と文の中の位置付けを理解しましょう。

勘のいいひとであれば、目的格という用語を見て、

別の使い方もあることに気づいたと思います。

実は、目的格の他にあと2つあります。

A. This is a film.

B. It makes people sad.

→C. This is a film that makes people sad.

こちらもC.の文を分解してみると、

C. This (S) is (V) a film (C) that (S’) makes (V’) people (O’) sad (C’).

という、先ほどと同じ第2文型になります。

一点、注意が必要です。

thatはもともとB.の文ではIt = S(主語)でした。

つまり、ここでは主語に当たる主格と呼ばれる働きを果たしているのです。

最後に、「所有格」という使い方も見ておきましょう。

A. I have a friend.

B. His brother is an artist.

→ C. I have a friend whose brother is an artist. (わたしには、兄が芸術家の友人がいます。)

C.は I (S) have (V) a friend (O) whose brother (S’) is (V’) an artist (C’).第3文型です。

A.のfriendとB.のHis(人称代名詞の所有格と言います)が同じ人物のことを指しているので、

whoseという「所有格」の関係代名詞に変わっています。

先行詞と関係代名詞

先行詞は「人、人以外、人・人以外」の3種類に分かれます。

簡単に言えば、先行詞が動物やものであればwhichは使えます。

ex. 1. My sister is reading a book which she borrowed from the library.(姉は図書館から借りてきた本を読んでいる。)

先行詞が人であってもそうでなくても、thatは両方の場合に使えます。

ex. 2. Where is the DVD that I bought the other day?(わたしが先日買ったDVDはどこにあるのだろう?)

また、目的格のwho(m)は、

文章などではwhomが使われ、会話ではwhoがよく使われます。

ex. 3. He is the man who(m) I met at the party.(彼はわたしがパーティーであった男性だ。)

関係代名詞what

また、what「〜すること(もの」も関係代名詞として使用されますので、

ぜひ覚えておきましょう。

What worries her is the result of the test.(彼女を悩ませているのは、テストの結果だ。)

文型を調べてみると、

<What (S’) worries (V’) her (O’)> (S) is (V) the result of the test (C).

という第2文型になっています。

ポイントは、

  • 先行詞を必要としない
  • the thing(s) that~で言い換えられる

の2点です。

先ほどの文だと、whatが文頭に来ていますね。

また、The thing that worries her is the result of the test.

と書き直しても、同じ意味になります。

whichはthatに比べると少し特殊な使い方をするので、

気をつけておきましょう。

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