別の記事で第1~3文型までの解説を行いました。
今回はその続きで、第4~5文型についてお話したいと思います。
文型は5つの型を覚えてはじめて理解できるので、
過去記事をお読みになっていない方は、
ぜひそちらもご覧ください。
それぞれこんな形になるんでしたね。
- □ー◯
- □ー◯ー□(=)
- □ー◯ー□(≠)
- □ー◯ー□ー□(≠)
- □ー◯ー□ー□/◯(=)
今回はこちらの4つ目の説明からとなります。
第4文型
動かないもの(名詞、代名詞)と動くもの(動詞)の組み合わせにより、
文はさまざまな形になります。
□を動かないもの、◯を動くものすると、第4文型は
□ー◯ー□ー□
となります。
実際に例文を使って考えてみましょう。
He showed me a photo.(彼はわたしに写真を見せてくれた。)
Heとme、a photoはそれぞれ(代)名詞なので動かないもの、
showedは動詞なので動くものです。
この文型は名詞がとても多く登場します。
注意点としては、
me ≠ a photo
の部分です。
第4文型からは、文が少しずつ長くなってくるので、
最初に出てくる動かないもの+動くもののペア=主語+動詞
をまず見つけ、
その後ろがどのような言葉の配置になっているのかを、
冷静に見極める必要になります。
第4文型を作る代表的な動詞には、
他にもtellなどがあります。
第4文型⇔第3文型のシフトチェンジ!
ここで第4文型をより深く理解するために、
第3文型へのシフトチェンジも学んでおきましょう。
先ほどのHe showed me a photo.(彼はわたしに写真を見せてくれた。)を、
第3文型に書き換えてみましょう。
実は、同じ意味を伝えるのなら、
He showed a photo to me.
と変更することができます。
showは<show+ひと+もの>の形を取りますが、
<show+もの+to ひと>という書き換えもできるんです。
次の英文はどうでしょうか?
He bought me a drink.(彼はわたしに飲み物を買ってくれた。)
これも第4文型です。
それでは第3文型に書き換えてみましょう。
He bought a drink for me.
あれ?
He bought a drink to me.
じゃないの?
そうなんです!bought<buyの場合は、toが使えないんです。
第4文型⇔第3文型の場合、
動詞の種類によって前置詞を変えなければならないんです。
ex. 1. My brother gave me this book. = My brother gave this book to me.(兄はわたしにこの本をくれた。)
ex. 2. I’ll make you some coffee. = I’ll make some coffee for you.(コーヒーを淹れてあげましょう。)
第5文型
形の上で、第5文型は第4文型に似ていますが、
一番最後のところで大きく異なります。
例えば、
I call the dog Pochi.(わたしはその犬をポチと呼ぶ。)
と言う時、
the dog = Pochi
の関係が成り立ちます。
この場合は、第4文型の
He showed me a photo.
の最後の部分と大きく違います。
□ (me) ー□ (a photo) は≠の関係でしたね。
一方、I call the dog Pochi.であれば、
the dogとPochiは同じものです。
ですので、□ー◯ー□ー□(=)となります。
もうひとつ、第5文型で注意しなければならないのは、
最後の=になる部分は、名詞以外も入るということです。
下の文をご覧ください。
I saw him running in the park.(わたしは彼が公園で走っているのを見た。)
意外や意外、最後の部分が名詞ではありませんが、
実はこれも第5文型なんです。
動かないもの(I)+動くもの(saw)+動かないもの(him)+動くもの(running)(+その他(in the park))
となり、□ー◯ー□ー◯になります。
最後の部分が□(him)ー◯(running)なので、
先ほどのポチの例文 (the dog = Pochi)とは違うように思われますが、
「彼=走っている」の関係が成り立つものとして理解します。
したがって、
動かないもの=動くものという特殊な形
がここにはあるわけです。
あともう一つだけ…。
I consider her very smart.(わたしは彼女がとても聡明だと思う。)
この文は第何文型でしょう?
実はこの文も、
her = very smart / □ー□(=)
という構造を持っていますので、第5文型です。
第5文型の場合、最後のCには、
名詞や動詞、形容詞が入りますので、
いまのうちにパターンに慣れておきましょう。
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