中学英語のコツ

英文法

こんにちは。N_英語コーチです。

これまで仕事で長年英語を使ってきてました。

就職するまでにはいろいろな苦労もありましたが、

その頃までにはTOEICも900点を超え、留学も経験していました。

最近では翻訳書や英語で本を出版する機会にもあずかりました。

ですが、はじめて英語を学んだ時にはまったくわかりませんでした。

もう一生涯勉強しなくてもいいやとさえ思っていました(笑)

そんな窮地から僕が脱することができたのは、

自分に合うやり方を偶然発見できたからだと思います。

今回は、中学生で習う英語をどう勉強すれば理解しやすくなるのか、

そこから発展させて、TOEICでハイスコアを取るためにどんな取り組みをすればいいのか、

といったことをご紹介したいと思います。

中学校英語は教科書でOK

世の中にはいろいろなテキストが出ているので、

英語の勉強を進めようとするとまず困ることになると思います。

ですが、実はとてもシンプルで、

中学英語を勉強する、あるいはやり直すのであれば、

教科書を使えばよかったりします。

中学英語の教科書を使う利点はいくつかあります。

  1. 覚えやすい
  2. 文法が簡単な言葉で説明されている
  3. 分量がちょうどいい

まず、英語に慣れるためには、理解を深めるよりも丸暗記することが必要だったりします。

その点において、中学校の教科書は適切だと思われます。

また、文法が平易な言葉で説明されているのも利点です。

どうしても専門的な文法書だと、難解な言葉が使われていたりするため、

まず用語を理解するのに力を使ってしまうことが多いです。

分量が適量というのも長所です。

あまり長いと暗記には向いていませんので、

覚えやすい長さにまとめられているというのもいいですね。

中学英語の教科書として代表的なものに、New Horizonなどがありますね。

もし「教科書だけでは物足りない!」というのであれば、

教科書ガイドを並行して使うのがいいと思います。

とても理解が深まると思います。

端から端まですべてを覚えるのはさすがに難しいですが、

教科書本文はできるところから順々に覚えていきましょう

わからないところがあっても大丈夫です。

覚えやすそうなところを見つけられたら、

まずはそこから覚えていきましょう。

自分が得意とする文と、そうでないものが次第にわかってきます。

それがわかってきたら、なぜ覚えやすい(にくい)のか、

分析をしてみましょう。

覚えやすそうなのは、だいたいが普段自分の考えていること、

言いたいことだったりします。

そうやって自分を知っていくと、

学習効果と学習効率が上がります。

そして、もうひとつ。

教科書を暗記することの利点は、

英語のリズムが身に付くことです。

頭で理解しているだけでは、意外とその表現や言葉を思い出せない時に対処ができません。

ですが、耳や口がそのリズムを覚えていると、

忘れていても対処できます。

スピーキングとライティングの際に絶大な効果を発揮してくれます。

この段階でこの感覚を養成できると、

いずれスラスラと話せるようになります。

中学英語で身につけるべき感覚

多くのひとが感じる通り、英語と日本語は大きく違います。

発音も違えば、文字の表記もまるきり違いますよね。

それでは、英語を理解する上で重要になるポイントは何でしょうか?

その代表的なものとして、「動くもの」と「動かないもの」のペアを見つけることがあると言えそうです。

あくまで個人の意見ですが笑

ここでいう「動くもの」とは、簡単に言えば動詞のことです。

何かの動きを表したり、過去・現在・未来の時制に応じて変化する言葉です。

「歩く」を意味するwalkであれば、これは「わたし」や「あなた」の動作を表しますし、

また、それが使われる時に応じて、walked, walk, be walking, will walkのように変化していきます。

一方の「動かないもの」には名詞があります。

先ほど述べた「私」のIや、「あなた」のyou、あるいは「犬」のdogなどがあります。

動作を行う存在(主語)や、動作の対象である「〜を」に当たる目的語になったりします。

この動かないものには、いろいろな文法的要素が含まれるので、

説明がややこしくなりそうなのですが、

簡単に言えば、

動詞とは違って、それ自体は変化しない言葉

だと思ってもらえるとわかりやすいでしょう。

(複数形のsが付いたりはしますが、

それを除けばほとんど動きません。)

New Horizon 1でも出てくるような例文で考えてみましょう。

This is a nice photo!(これはすてきな写真ですね!)

この一文を見た時に、ぱっとThisisに目が留まるといいかと思います。

なぜならこれら二つが「動かないもの」「動くもの」で、

つまりは文の主要な要素に相当するからです。

この場合の動かないもの(This)は主語、動くもの(is)は動詞です。

photoも動かないもの=名詞なので、

そのかたまりであるa nice photoもぱっと読み取れるといいですね。

ただし今回重要になるのは、a nice photoの部分よりも、

主語であるThisと動詞isを瞬時に判別することです。

主語と動詞の二つが見つけ出せれば、

文の構造の一番大切なところに目星が付けられるからです。

a nice photoは主語であるThisに比べると重要度は下がります。

なぜならこちらは「補語」と呼ばれる、主語を補う働きの言葉だからです。

This(主語)=a nice picture(補語)

というように、左辺と右辺がイコールで結びつけられるイメージです。

そうすると、

「動かないもの(This)」+「動くもの(is)」+「動かないもの(a picture)」

のブロックが見て取れるようになります。

このあたりは文型で詳しく勉強することになりますので、

いまはまだピンとなくても大丈夫です。

いずれにしましても、このように、

中学英語の教科書は、

文の中の動かないものと動くものを見つけ出すための、

いい練習が繰り返しできます

難易度が高過ぎると、やる気がなくなってしまいますよね。

ですので、あまり難し過ぎる文法書から始めるのはやめましょう。

慣れてくれば、

My parents have some dogs in Seattle.「私の両親はシアトルで犬を飼っている」

という別の似た文も、

「動かないもの」+「動くもの」+「動かないもの」

の構造を持っていることがすぐにわかるようになります。

(in Seattleは「その他」の要素として理解していただいて構いません。)

そうすると、

言葉の種類、語順、リズム

がよくわかるようになります。

中学〜高校レベルの英語

中学3年間の内容に慣れてきたら、次に文法書に手を出してみましょう。

自分一人でも気楽に読み進められるものがいいと思います。

個人的にはEvergreenがいいかと思っています。

理由としては、

  1. わかりやすい
  2. 文法事項を一通り網羅している
  3. レイアウトが見やすい

という利点があるからです。

Part1が「文の種類」、Part2が「動詞と文型」となっています。

まずは順序通り、この2つのパートを一通り読んでみてください。

前述した「動かないもの」と「動くもの」の働きが、

さらに詳しく説明されています。

英語語順を理解することが大切だよ

動詞は「文をまとめる言葉」だよ

その位置が文ごとに少し違うよ

という本質的な部分をわかりやすく説明してくれています。

中学〜大学受験レベルの基本的なところまでは、

この一冊で大体理解することができるようになります。

私は高校一年生の夏休みにこの文法書を読んで、

だいぶ英語というものがわかったような感じがしました。

(もちろん勘違いしていた部分もあったのですが笑)

不思議なことに、この文法書を読んでいると、

「問題が解きたい!」

と思うようになります。

そんな時は、「基礎 英文法問題精講」がいいと思います。

難易度もちょうど良いですし、解説も充実しています。

大学入試を主眼としたものなのですが、

このあたりの問題をしっかり理解しておけば、

TOEICも730点は取れるようになると思います。

驚くほど、大学入試で問われる文法問題と、

TOEICの問題は似ている時があります。

ですので、中学英語からうまく発展させられれば、

のちほど、TOEIC関連の書籍を大量に買う必要が少なくなりますので、

お財布にも優しいです(笑)

さらにその先へ

もし「このレベルは簡単だ!」と思う方がいたら、ぜひ次の問題集に取り組んでください。

こちらは以前とても有名であった長文読解のための問題集です。

レベルは高いです。

しかし、ここで紹介されている英文が読めるようになれば、

大学レベルはもとより、

世の中にあるだいたいの英文は正確に読めるようになるでしょう。

古典的な優れたエッセイなどが収録されているおかげで、

ひとりでもいろいろな英文が読めるようになります。

かの有名なバートランド・ラッセルの文章もいくつか収録されているので、

以下のような文章も読めるようになります。

One of the most painful circumstances of recent advances inn science is that each of them makes us know less than we thought we did. When I was young we all knew or thought we knew, that a man consists of a soul and a body; that the body is in time and space, but the soul is in time only. . . .

Bertrand Russell, In Praise of Idleness.

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